神戸製鋼所のデータ改ざん問題はまだ終わっていない。
そんな中で、ついに神戸製鋼所の製品を扱っている取引先企業が他社に切り替えを進める動きがあるようだ。
まさに信用を失った神戸製鋼所。
ここから神戸製鋼所の復活はできるのだろうか。
・神戸製鋼所の信頼は失墜
神戸製鋼所のデータ改ざん問題により、神戸製鋼所の信頼は失墜した。
品質管理に直結するデータを改ざんしていたのである。
それは信頼を失墜させる行為であることは間違いない。
しかも、今後は海外の取引先から損害賠償を求められる可能性もあるのだ。
倒産の危機まで叫ばれている神戸製鋼所。
それだけに、取引先が他社に切り替えようとするのは当然の動きだろう。
・JISの認証取り消し
神戸製鋼所は一部の製品で日本工業規格(JIS)の認証が取り消された。
これはJISの認証機関が「工場の品質管理体制に問題があり法令に違反している」と判断したのだ。
JISは信頼の証であり、JISの認証が取り消されたということは信用できないことを意味する。
そんな神戸製鋼所の製品を使おうと思わないだろう。
そのため、神戸製鋼所離れが進んでいるのである。
・中小企業にとって大きな影響
この神戸製鋼所のデータ改ざん問題は中小企業に大きな影響を与えている。
まずは、取り扱う製品に神戸製鋼所の素材が使われていないか確認する必要がある。
確認作業のために、本業に手が回らない中小企業がたくさんあるのだ。
また、多くの中小企業は神戸製鋼所から切り替えをしようとしている。
しかし、切り替えの動きが広がると品不足となることが考えられる。
そうなると、価格高騰の恐れがあるのである。
価格高騰は中小企業にとって手痛いだろう。
大きな影響を受けることは間違いないのだ。
・神戸製鋼所の信頼回復は?
神戸製鋼所の信頼回復は当分の間は無理だろう。
まず、データ改ざん問題をすべて精算させる必要がある。
まだこの問題でどれほどの影響があるかわかっていないのだ。
海外メーカーからは賠償請求まである可能性もある。
海外の賠償請求は日本のように甘くない。
信頼回復どころか破産まで行ってもおかしくないのである。
まずはデータ改ざん問題をしっかりと清算し、経営改善をして徐々に信頼回復に努めてほしい。