千葉県がついに約5万頭生息しているとみられるキョンの根絶に動き出した。キョンは特定外来生物である。キョンによる農作物への被害が深刻となっており、ついに千葉県が動き出したようだ。だが、そもそもなぜここまでキョンが増加したのだろうか。
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・キョン増殖の始まり
キョンが千葉県で増殖するきっかけとなったのは観光施設「行川アイランド」から逃げ出したことからである。そして、1980年代から房総半島では野生化したキョンが見られることになったのだ。
房総半島は気候が温暖であり、餌も豊富だったため年を追うごとに増加していったという。しかも、キョンは繫殖力が強いとして有名。捕獲した雌を調査したところ、0~1歳の幼獣でも3~6割が妊娠していたという。
・GPS発信器で生態解明へ
千葉県はキョンの駆除を模索していたが、今だにキョンの生態がわからず効果的な駆除ができなかった。そのため、GPS発信器を使用して生態解明を目指すことを決めた。生態解明をすることで効果的な駆除方法を探るのだ。
また、正確な個体数を推定することにより、自治体ごとの捕獲目標を設定する予定になっている。捕獲目標を明確にすることでキョンを根絶させるための足掛かりにするつもりだろう。
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・現在のキョン情報
2016年3月末の段階でキョンは4万9526頭が生息していると報告されている。この数は10年前の2006年度から約14倍以上の数となっている。それだけに、生息範囲も広がっているようだ。
また、農業被害も増加の一途である。2016年度では被害面積1.1ヘクタールに132万円もの被害と報告されているのだ。これ以上被害を増やさないためにも早急の対応が必要となっている。
・一般市民の声
一般市民の反応としては「対応が遅い」との声が多い。それもそのはずだろう。約5万頭にまで増やしてしまっているのだから「対応が遅い」の一言だ。千葉県の怠慢と言っても過言ではない。
「近隣県にも迷惑をかけ始めている」
「早急に対処しないのがわるい」
「食べられないのかな」
基本的にキョンは早急に駆除するべきとの声が多い。また、ここまでほっといた千葉県に疑問の声が多く集まっている。被害が広がらないためにもしっかりと千葉県には対応してもらいたい。
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