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本当に「排除」の一言は敗因?もっと本質的な敗因があるのでは?

衆議院選挙は自民党の圧勝という結末を迎えた。

選挙中から自民党の圧勝が予想されていたがその通りだった。

しかし、どの報道もなぜか希望の党の敗因が「排除」にあると報じている。

小池百合子の「排除」の一言で逆風となったというのだ。

だがこれは間違いであり、もっと本質的な敗因があるのではないだろうか。

 

 

 

・選挙結果

まずは選挙結果をおさらいしておきたい。

希望の党は今回の衆議院選挙で小選挙区198名、比例代表234名の計235名を公認している。

しかし、選挙結果は小選挙区18議席比例代表32議席の軽50議席しか獲得していない。

希望の党にとって今回の選挙は完敗に等しいのだ。

 

・「排除」が原因?

衆議院選挙で完敗した希望の党だが、小池百合子の「排除」発言に敗因を求める報道が多い。

民進党や希望の党からも『「排除」の一言が…』と恨み節させ聞こえてくる。

しかし、本当に希望の党の敗因は「排除」の一言なのだろうか。

言葉には力があり、だからこそ『口は禍の元』という言葉すらある。

だが、希望の党の敗因がすべて「排除」に求めるのは間違っているだろう。

 

・原因は民進党の合流!

そもそも、民進党が希望の党に合流する時点で負けは確実だっただろう。

なぜなら、希望の党民進党の考えは一致していなかったはずだ。

それが政策協定書の「踏み絵」に表れている。

希望の党民進党の合流者に対して「安保法制の適切な運用」などの政策協定書に署名を求めた。

これは言わば、民進党で主張してきたことをひっくり返せということだ。

本物の政治家なら、主義主張をそう簡単に変えることができない。

だが、民進党から希望の党へ移動してきた政治家は簡単に主義主張を変えてしまった。

 

もうこの時点で希望の党に移動してきた政治家など信頼できないとなったのだ。

その点、枝野幸男らの立憲民主党は主義主張を曲げなかった。

実際には希望の党から排除されただけだが、主義主張を曲げなかったがために支持を集めることができたのである。

主義主張を当選のためなら曲げられる政治家がたくさんいる政党・希望の党が支持されるはずはない。

つまり、民進党が希望の党に合流する時点で負けになっているのだ。

 

・都政のブラックボックス

また、敗因のひとつは小池百合子が率いていた都民ファーストの会ブラックボックス化だろう。

選挙前のタイミングで音喜多駿都議らが離党して、さまざまなことを暴露した。

これで小池百合子らがいかにブラックボックス化を進めているかが表沙汰になってしまったのだ。

このイメージから、小池百合子率いる希望の党が仮に自民党に勝っても同じことが繰り返されると多くの国民が思ったはずだ。

言わば、小池百合子の今までの政治姿勢が敗因と言ってもいいだろう。

 

・結局の敗因

結局敗因は民進党と希望の党の合流だ。

希望の党民進党の合流を許さず、政権交代を目指さなければもっと躍進しただろう。

しかし、政権交代を目指すために民進党を飲み込もうとした。

その結果、主義主張を簡単に変えてしまう政治家が炙り出された。

しかもその炙り出された政治家は自身の希望の党にいるのだから支持など得られない。

 

また、小池百合子の政治姿勢も敗因だろう。

都政をないがしろにし、都民ファーストの会もグダグダになってしまった。

その結果が、音喜多駿都議らの離党であり暴露だろう。

「排除」の発言以前に希望の党が負けるのは決まっていたのである。