日産自動車が完成車を未認定の検査員させていた問題が発覚した。
この結果、リコール対象となるのは約121万台にもなるという。
また、リコール費用は約250億円にもなる見通しだ。
一連の問題によって、日産ブランドの低下は免れることはできないだろう。
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・未認定検査問題
日産自動車の工場で、完成検査が無資格の従業員によって行われていたことがわかった。
車メーカーは車の完成段階で、完成検査を行うことが義務付けられている。
完成検査は国の手続きを代行する形であり、各社が認めた検査員が担当する決まりだ。
しかし日産では完成検査員ではない、無資格の従業員に完成検査をさせていたのである。
日産の西川広人社長は会見で「(不正を)全く認識していなかった」と発言。
この問題に経営幹部の関与を否定した形である。
・リコール121万台、250億円超え
この問題によって、日産自動車が販売した車両約120万台がリコール対象となる。
2014年10月以降に国内販売された日産自動車が対象となっており24車種にも及ぶ。
そして、リコール費用については約250億円を超える見通しとのことだ。
さらに、新車在庫約3万4000台も再点検をした後に納車となる。
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・書類偽装で不正を隠蔽か?
この問題では、書類に偽装工作と疑わしい点があることもわかっている。
完成検査の結果や誰が検査したのかは書類に残す必要がる。
この書類には、実際には検査をしていない有資格者の名前が記載されていたのだ。
これは立派な書類偽装であり、不正を知りつつも隠蔽しようとしていたと考えられる。
しかも、有資格者の判子も押されていたことがわかっている。
そして、工場には偽装用の判子が複数用意されていたというのだ。
・組織ぐるみの可能性が高い
これらのことから、この問題は組織ぐるみの可能性が高いだろう。
西川広人社長は経営幹部の不正関与については否定していた。
しかし、わざわざ書類偽装をして偽装用の判子があるのだから組織ぐるみだろう。
三菱自動車の燃費偽装問題も組織ぐるみだった。
このままでは、車メーカーはみんな組織ぐるみで不正をしているのではと疑ってしまう。
それだけに、日産自動車は誠意をもって信頼回復に努めてほしい。
三菱自動車に組織ぐるみの不正を習っていないと信じたいものだ。
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