北朝鮮の暴走は止まれない。すでにレッドラインを超えているのではとの指摘まである。それだけに北朝鮮の崩壊もあり得る事態だ。米軍が動き出して北朝鮮に鉄槌を下せば崩壊するだろう。それでは北朝鮮の崩壊で困る国はどこだろう。また、崩壊した場合に半島はどうなるのだろうか。
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1.北朝鮮の崩壊で困る国
・韓国
やはり、北朝鮮の崩壊で一番困る国と言われているのが韓国だ。同じ民族の北朝鮮が南下してくるだろう。同じ民族として受け入れるだろうが問題はたくさんある。
その一つが就労問題だ。多くの北朝鮮人が韓国に流入することで仕事からあぶれる人がいるだろう。そうなると犯罪の増加が考えられる。さらに、混乱の原因として北朝鮮人と韓国人が対立することになるだろう。
言葉では南北の統一と耳障りは良い。だが、結果としては混乱に陥る可能性が最も高いのだ。韓国としては北朝鮮崩壊を望んでいないのである。
・日本
そんなことを言っていられないのが日本だ。北朝鮮が崩壊すると日本にも必ず難民が押し寄せることになるだろう。
そうなると日本もまた混乱に陥る可能性がある。日本は今まで難民の受け入れを多くはしていない。それだけに難民受け入れの経験はほとんどないのだ。
だが、北朝鮮から難民が押し寄せたとなると事情が違う。過去の歴史問題などもあり、強硬な態度は取れないだろう。日本としても北朝鮮の崩壊は望んでいないのだ。
・中国
中国は微妙な立ち位置である。北朝鮮が崩壊して難民が押し寄せてくるのは困るはずだ。しかし、北朝鮮が崩壊したら実権を握りたいとも考えているはずである。
もし、北朝鮮が崩壊したら無法地帯となる可能性があるだろう。そんな北朝鮮を中国が介入して実権を握りたいと考えているのだ。簡単に言えば名実ともに属国のようにしようとしているのではとも言われている。
それだけに中国にとって北朝鮮の崩壊は微妙なのだ。難民はいらないが、北朝鮮の実権はほしいといった感じだ。
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2.北朝鮮の崩壊で半島はどうなる？
半島で戦争が起これば北朝鮮の崩壊は現実のものとなる。ここで気になるのが崩壊後の半島はどうなるのかだ。新たな北朝鮮政権の誕生なのか、それとも南北統一となるのか。
・新北朝鮮説
北朝鮮の崩壊した後には新北朝鮮政権が誕生するとの説がある。この説では、新北朝鮮政権には中国・ロシアが強く介入するのではと言われている。そもそも、北朝鮮が崩壊した場合には独自で政権を維持するのは無理だろう。
金銭的にも余裕がなく、助けが必要となってくる。そして、北朝鮮を助ける国となれば中国・ロシアだ。もちろん、中国・ロシアとしては北朝鮮を助けるだけの理由がある。
新北朝鮮政権となっても中国・ロシアは介入することができれば、アメリカとの緩衝材として使えるのだ。そのため、中国・ロシアは新北朝鮮政権に強く介入する可能性が高い。ただ、アメリカもそれは重々承知だ。アメリカがどう対応するのかがポイントだろう。
・南北統一朝鮮説
北朝鮮が崩壊すると南北統一朝鮮ができるとの説もある。基本的には韓国が北朝鮮を併合するような形になるだろう。しかし、南北統一朝鮮説には問題がある。それは韓国にそれだけに力や財政がないからだ。
もし、南北統一朝鮮ができても韓国は北朝鮮を救済するだけの余裕がない。その結果、韓国国内も混乱に陥る可能性があるのだ。そのため南北統一朝鮮説となっても混乱は生じるだろう。
・どちらにしても北朝鮮は発展
北朝鮮が崩壊した場合には、北朝鮮自体は発展すると思われる。なぜなら、どこかの国が支援をするだろう。もともとポテンシャルは高い。
しかも、人件費も安いことが予想される。そのため、他国から工場が進出する可能性もあるだろう。北朝鮮崩壊が北朝鮮にとって発展のチャンスというのは皮肉なものだ。
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