昨年夏の天候不順によりジャガイモの収穫が減り、今年はポテトチップスが品薄状態となり一時販売中止にまでなった。農林水産省はポテトチップスが一時販売になったことを受け、加工用ジャガイモの増産を補助金で後押しするという。だが、これは不公平ではないだろうか。
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農林水産省はポテトチップスが品薄となったことを踏まえて、加工用ジャガイモの増産のために補助金を使うという。2018年度予算の概算要求に約30億円を盛り込んでいるのだ。
具体的には種イモの増産や加工用ジャガイモの作付面積を拡大する際に、生産の省力化につながる機械の導入などに費用を補助するという。
また、病害虫などに強い品種の導入や人手のかかる選別作業の効率化についても補助金で支援するという。
・補助金の背景
加工用ジャガイモに補助金で支援する背景としては今年のポテトチップスの品薄状態がある。昨年の天候不順により、国内のジャガイモ出荷量の約8割を占める北海道では不作となった。
そのため、ポテトチップスが品薄となり一時は販売中止となったほどだ。それだけに、今後そのような事態にならないための補助金であると考えられるのである
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・ジャガイモだけでは不公平では?
だが、加工用ジャガイモへの補助金には疑問がある。なぜ加工用ジャガイモにだけ補助金を出す必要があるのだろうか。そもそも、ポテトチップスが品薄になったことを国の税金で補助する必要があるのだろうか。
これに対しては賛否両論ある。そもそも、ジャガイモ以外にも農産物には多くの補助金が使われているのが現状だ。それだけに不公平と一概には言えない。そもそも、ポテトチップスの品薄というよりも、壊滅的な加工用ジャガイモ農家へ救済するための補助金でもあるだろう。
・世間の反応
加工用ジャガイモに補助金とのニュースに世間の反応は冷ややかだ。「なぜジャガイモだけ」という反応が多い。
「利権によって税金が使われる」
「無駄な補助金では?」
「選挙前のバラマキかな」
上記のような冷ややかな意見が多い。確かに、ジャガイモが絶対的に必要なわけではない。しかも、一時的な不足ならとくに問題ないだろう。いちいち不足したから補助金では税金が足りない。もしかしたら、なんらかの力が動いているのかもしれない。
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