大阪府泉南地域に位置する泉南市でずさんな会計処理をしていたことがわかった。なんと学童保育などの未払い分が会計上「なかったこと」になっていたのだ。過去7年にわたりずさんな会計処理をしていたことがわかり、市民からは信頼を失っているようだ。
スポンサードリンク
・ずさんな会計処理
大阪府泉南市が行っていたずさんな会計処理は学童保育の費用だ。泉南市は放課後に児童を預かる学童保育を月額約5000円で行っていた。この学童保育費用は保護者が毎月振り込みをすることになっていた。
そして、この学童保育費用は7年連続で未払い額が「ゼロ」だったのである。しかし、ここでずさんな会計処理が行われていた。実は、実際に泉南市に振り込まれた金額のみ「学童保育費」として計上。未払いについては「なかったこと」にして帳尻を合わせていたのだ。
・2010年度からずさんな会計処理
泉南市によると、ずさんな会計処理は2010年度から7年間も行われていたという。そして、金額にすると約400万円にもなる。さらに、約240万円についてはすでに時効となっているのだ。
・竹中勇人市長の弁
泉南市の竹中勇人市長はずさんな会計処理について「この問題に関しましては、私も初めて聞いたときにはびっくりしたわけでございます。行政の中でまさかこういう事態になっているというのは想像もできなかったわけでございます。」とコメントしている。
スポンサードリンク
・おかしな判断と処理
このずさんな会計処理について、泉南市の教育委員会の菊地智之教育部長はおかしな弁解をしている。
菊地智之教育部長は「これまで担当者はそういった会計業務を担当したことがなかった。最後に納付された額に合わせて調定額を打つ(本来計上すべき額を決める)ということをすればよいと考えていた」とコメント。
つまり、ずさんな会計処理の原因は担当者の知識不足としたのだ。しかし、泉南市では他の6つの費用でもずさんな会計処理が発覚している。行政レベルが著しく低いことがわかる。
市は今後の対策として職員の研修を行うなどして再発防止を図るとしている。しかし、研修でいいのはおかしいだろう。税金を給料としている役人なのだから仕事には責任を持つべきだ。そして、責任をしっかりと取るべきだろう。甘い処理で終われば再びずさんな会計処理が行われるのではないだろうか。
スポンサードリンク
・ニュースへの反応
泉南市のずさんな会計処理について多くの人が批判的だ。やはり、役所として仕事を全うしてほしいのが感情だろう。
「会計処理をごまかしていたのはダメだろう」
「担当者だけじゃなく、市の職務怠慢」
「常識的に考えておかしい処理だろう」
基本的には厳しい反応だ。また「払わない親もおかしい」と学童保育費用を払わなかった親にも批判的だ。確かに支払わなかった親も悪いが、ずさんな会計処理をした職員も悪い。泉南市の信用を取り戻すためには時間がかかりそうだ。
スポンサードリンク