北朝鮮が2017年9月3日、6回目の核実験・ICBM搭載用水爆実験を行い成功したことを表明した。これで、ついに戦争秒読み段階に入ったとの見方が強まっている。米国が軍事行動に入り、開戦となる可能性も十分考えられる状況なのである。
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・北朝鮮が核実験成功を表明
2017年9月3日の12時29分頃に北朝鮮を震源としてM6.1と想定される地震が発生したと気象庁は発表。しかも、自然地震でない可能性も指摘していた。そして、この地震が北朝鮮による核実験であったことがわかったのである。
北朝鮮は「重大報道」を行いICBM用水爆の核実験を行い「完全に成功した」と発表したのである。この核実験は米国にとってはレッドラインを超える行動だ。そのため、ついに戦争秒読み段階ではとの見方が強まっているのである。
・米軍の言動について
北朝鮮が核実験を行ったことで米軍はすでに動き出している。ジェームズ・マティス米国防長官は9月3日に米国は北朝鮮からの脅威に対して「大規模な軍事対応」を開始するだろうと発言したのだ。
このマティス国防長官の発言は、北朝鮮の核実験後にトランプ大統領らと協議した後の発言である。つまり、トランプ大統領も軍事行動に出ることを示唆していることを示している発言なのだ。米国が軍事行動に出て開戦となる可能性は十分あり得る事態だろう。
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・中国は蚊帳の外
北朝鮮に影響力があるのは中国だと思われてきた。しかし、すでに北朝鮮は中国のコントロール下にないことが9月3日の核実験でわかる。9月3日の核実験は、中国福建省アモイで新興5カ国(BRICS)首脳会議の開幕直前だったのだ。
これで北朝鮮は中国のことを考えて行動していないことがわかる。つまり、中国のコントロール下に北朝鮮はいないのだ。むしろ北朝鮮は中国を無視して蚊帳の外にしている感すらあるのである。
中国外務省は北朝鮮の核実験について声明で「断固とした反対と強烈な非難」を表明している。今後さらに中朝関係は悪化していきそうであり、北朝鮮の暴走は止まらないかもしれない。北朝鮮の暴走が進めば、戦争秒読み段階から開戦へ突き進むだろう。
・ロシアの対応
中国と同じく北朝鮮に影響力がある国がロシアだ。ロシアのプーチン大統領は北朝鮮の核実験に対して地域の平和に対する脅威だと非難した。しかし、その一方で国際社会に冷静な対応を呼びかけたのである。
今後、北朝鮮問題でキーマンになりそうなのがプーチン大統領だ。プーチン大統領がどんな行動を取るのかで事態は急展開する可能性がある。ロシアがどんな行動に出るのかは要注意だろう。
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